安全靴とは、主につま先部分に鉄板や強化プラスチックなどで作られた保護材を入れてある足を保護するための靴です。特徴としては革製品の物や布製の物、普通の靴と外見上全く変わらない物、くるぶしが見える高さやくるぶしが見えないハイカットの物、すねの半分近くまで高さがあるものまで幅広い種類があります。これらの安全靴は、自動車整備業や製造業、空調や電気関連の設備業務、造船業や建築や建設に携わる言わば肉体労働の職業の世界で使われます。それぞれの業種で安全に関する決まりごとがある職種になりますので、使用される安全靴もその基準を満たした物を使用することが義務付けられています。
例えば自動車整備業務の様な職種では、主に部品の取り付けや取り外し、板金や塗装業務といった業務内容になるので物の落下による足の怪我を防止することを重点的にとらえて足のつま先に保護材が入っているものであれば保護材の内容も問わず、また高さも問われない場合が多いので、会社での指定がない限りは個人の自由で好きな物を使用できます。逆に造船業や鉄筋コンクリートを組み立てる建設業においては、落下物の大きさが大きく重たい、溶接をする必要があるので靴下など燃えやすいものを隠す必要がある、すそを踏んでしまい高所から落下してしまうなどの災害を防ぐためにつま先部分は鉄板の保護材で、作業用ズボンのすそを安全靴の中に入れられるようにすねの半分近くまで高さのある物でなければならない場合が多いです。業種別の安全に関するルールとは、その仕事をするうえで災害にあうリスクを低減するように取り決められたものですので従わないと大変危険です。つまり安全靴とは業種別に安全に作業するために作られた靴なのです。
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